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作成日:2008年7月30日_記事番号:T00009196
コンシューマ向け電子製品、「下半期は成長鈍化」=MIC
資訊工業策進会市場情報中心(MIC)は、下半期のコンシューマ向け電子製品の受注について、2けた成長は難しいとの見方を示した。電子産業は第4四半期にハイシーズンを迎えるものの、国際原油価格の高騰、米政府系住宅金融機関の信用不安問題などの影響から、世界的に消費が冷え込むとみられることが理由だ。
MICの洪春暉資深経理は、「ハイシーズンの在庫確保を目的とする発注の状況が非常に不明瞭で、メーカーの下半期出荷についても見通しが立たない状態だ」とし、第4四半期には在庫過剰となるという懸念も示した。
MIC統計によると、世界市場で台湾製が70%のシェアを占める簡易型カーナビ(PND)は、下半期の出荷台数が昨年同期比10%増にとどまる見通しだ。
また、台湾メーカーのデジタルカメラの下半期出荷台数は、下流ブランドと流通業者の在庫量からみて、昨年と同水準の2,926万台にとどまり、通年の出荷台数も昨年同水準の5,040万台となる見通しだ。
一方液晶テレビは、価格競争を繰り広げているソニーやサムスンなどの大手ブランドが域内受託生産メーカーに発注した低価格機種が、第3四半期に相次いで出荷を迎えていることから、域内液晶テレビ産業の生産量および生産額は上向くとみている。30日付経済日報が報じた。