上海航運交易所（ＳＳＥ）が公表した４日付の運賃指数によると、極東地域から北米東岸航路のコンテナ運賃は１FEU（40フィートコンテナ換算）当たり4,538米ドルと前週比８%上昇し、２週連続の大幅上昇となった。感謝祭（11月の第４木曜日）セール向けの貨物需要が増えており、９月中旬に過去最高の5,000米ドルまで上昇すると予想されている。７日付経済日報が報じた。
極東地域から北米西岸航路の運賃は１FEU当たり3,758米ドルで前週比3.3%上昇した。また、極東発欧州向けのコンテナ運賃は１TEU（20フィートコンテナ換算）当たり1,042米ドルと1.3%上昇した。
業界関係者は、欧米では新型コロナウイルス感染が秋から冬にかけて再び拡大しかねないとの懸念から、販売業者各社が年末セールなどに備えて在庫を積み増していると指摘。また、新型コロナウイルス感染症流行に伴うテレワーク（リモートワーク、在宅勤務）の増加でパソコンの需要が拡大したことや、家庭用フィットネス機器の需要増も、コンテナ運賃が上昇し続けている主な要因と分析した。
