ニュース 社会 作成日:2020年9月7日_記事番号:T00091973
台湾鉄路(台鉄)が来年1月、台湾を一周する新たな観光列車の運行を開始する。著名なグルメガイド「ミシュランガイド」で星獲得レベルの車内食がセールスポイントだ。同列車のサービス運営は外部の業者に委託する方針で、域内旅行市場の開拓に注力する大手旅行会社が落札を狙っている。
交通部台湾鉄路管理局(台鉄局)の馮輝昇副局長が明らかにしたところによると、新台湾一周列車については検討中だが、「鳴日号」と命名し、▽バーカウンター車2両▽客車6両▽食堂車2両(予備1両)──などで構成される16両編成となる見通しだ。注目の食堂車については年内に設計と改造が完了する。
観測によると台鉄は、今年10月に鳴日号の試験運行を行い、来年1月に正式に運行を開始する。運行数は当面、週1便で、事実とすればチケットの入手が困難な列車となりそうだ。
現在運行されている台湾一周列車「環島之星」は、チケット販売などを旅行サイト大手の易遊網(ezトラベル)が独占して運営を請け負っている。新型コロナウイルスの影響で海外ツアーが全面的に凍結され、厳しい経営状況に直面する旅行会社は現在、主なターゲットを域内旅行に切り替えており、業界最大手の雄獅旅行社(ライオン・トラベル・サービス)や東南旅行社(SET)、鳳凰国際旅行社(フェニックス・ツアーズ・インターナショナル)などが鳴日号の運営に高い興味を示している。
高雄餐旅大学観光研究所の劉喜臨教授は、単なる台湾一周列車の運行サービスではなく、各地方のディープな旅や特産品と組み合わせたり、異業種との提携を進めるなど、旅行業界の枠組みや体質を変えるきっかけとできると提言した。
域内旅行ブームが続く中、これまでにない新しい鉄道の旅が体験できるようになるかもしれない。
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