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ブリーズの20年売上高目標、15%下方修正(トップニュース)


ニュース 商業・サービス 作成日:2020年9月11日_記事番号:T00092052

ブリーズの20年売上高目標、15%下方修正(トップニュース)

 ショッピングセンター(SC)大手、微風(ブリーズ)グループの岡一郎常務董事は10日、今年のグループ売上高目標を265億台湾元(約960億円)へと、年初に廖鎮漢(ヘンリー・リャオ)董事長が掲げた310億元から約15%下方修正した。新型コロナウイルス感染症の台湾での流行収束と、消費刺激のための政府の振興券「三倍券」利用開始で客足が回復しているものの、上半期の落ち込みを取り戻すには至らないようだ。百貨店業界で今年通年の売上高目標引き下げを公表したのは、同社が初となる。11日付経済日報が報じた。

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 岡常務董事は、3~6月に新型コロナウイルス感染症流行の打撃を受け、上半期売上高は10~15%減少したが、7~8月に同感染症流行が徐々に収束したこと、「三倍券」の利用開始、夏休み入りで、客足が回復してきていると説明した。7月の高級ブランド部門の売上高は前年同期の2.98倍、8月は3倍に達した。

 岡常務董事は一方、「三倍券」は高級ブランド部門への効果は限定的で、スーパーマーケットや飲食部門への貢献が比較的大きいと指摘した。同社は年末までが期限の「三倍券」の同社での利用喚起のため、特別キャンペーンを再度実施する構えだ。

 ブリーズの株式25%を所有する飲料大手の黒松の決算資料によると、ブリーズの上半期純損益はマイナス2,369万1,000元の赤字だった。前年同期は1億9,800万元の黒字だったことから、新型コロナウイルス感染症流行の影響が大きかったことが見て取れる。

 ブリーズ百貨事業処の蔡碧芳副総経理は、本館の微風広場(ブリーズセンター、台北市松山区)については、地元客が中心のため、観光客減少の影響をあまり受けていないと説明した。

ブリーズセンターは、台湾初となるスイス製高級腕時計「ウブロ」の期間限定ショップに続き、9月初めにはイタリアの宝飾ブランド「ブチェラッティ」のポップアップストアを導入した。ブリーズセンターは、来年第1四半期にも新たなブランドを導入すると説明したが、名称は明かさなかった。飲食部門の売上高構成比については、現在の7%から、来年10%に引き上げる考えで、ミシュランガイド掲載店の誘致を模索している。

周年慶セール17日より

 ブリーズは、17日より周年慶(創業祭)セールを3段階に分けて実施する。▽微風広場・微風南京(ブリーズ南京、松山区)、9月17日~10月12日▽微風信義(ブリーズ信義、信義区)・微風松高(ブリーズ松高、信義区)・微風南山(ブリーズ南山、信義区)、10月15日~11月1日▽微風台北車站(ブリーズ台北ステーション)、11月11日~30日──。

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