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作成日:2008年7月31日_記事番号:T00009206
百貨店の期限切れ化粧品、テスターに変身か
台北市内の有名百貨店で、有効期限の過ぎた化粧品が多数、テスター(試用見本)として店頭で使用されていたことが発覚した。
これは、国民党の李彦秀台北市議(女性)が市民から「百貨店で化粧品のテスターを使った後、皮膚が赤く腫れた」との投書を受け、7月初めに新光三越A8、A11館、そごう百貨復興館の化粧品コーナーを調査して分かったものだ。
調べによると、ビオテルム、クリニーク、シスレー、シュウ ウエムラ、コーセー、ランコムといった有名ブランドのコーナーで、使用期限が2カ月からひどいものは1年5カ月も過ぎている化粧品が、テスターとして使用されていたという。
これを受けて台北市衛生局が30日、新光三越A8、A11館の化粧品コーナーを抜き打ち調査したところ、日付の表示が不鮮明なテスターが多数見つかったほか、保存期限やロット番号について説明できない美容部員もいることが判明。
姜郁美衛生局薬物および食品管理処長は、表示が不鮮明な製品は店頭に置かないよう指導するが、もし改善されない場合や期限切れの製品を出していた場合は、消費者保護法により6万~150万台湾元(約21万~530万円)の罰金を科すと表明した。
ビオテルムやシュウ ウエムラは、美容部員の商品管理にミスがあったのだろうと釈明しており、期限切れのテスターは全て取り換えたとか。
化粧品の大半は海外からの輸入品。消費者は、製造メーカーや輸入業者、用途、保存方法や保存期限などの項目が記載された外箱(パッケージ)や、使用説明書は保存しておくほうが賢明だろう。