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就任2年で外遊9回、台東県長に批判噴出


ニュース 社会 作成日:2008年7月31日_記事番号:T00009209

就任2年で外遊9回、台東県長に批判噴出


 コウ麗貞台東県長(国民党、コウは廣におおざと)が苦しい県財政を顧みず、就任から現在までの2年3カ月に9回も公務で海外渡航を繰り返していたことが批判を浴びている。視察名目に関係ない職員を同行させた例もあり、報奨旅行ではないかとの疑惑が浮上している。

 31日付自由時報などによると、今回コウ県長の外遊が批判を浴びたのは、台風8号(アジア名・鳳凰)の台湾上陸時にイタリアを訪問中で、その日程がほとんど観光だったことがきっかけだ。民進党台東県支部の許文献主任委員は「欧州視察団は13日で200万台湾元(約706万円)の公金を使っている。台東県は長年の財政赤字で苦しんでおり、県民は以前から我慢ならなかった」と批判した。

 コウ県長は2006年4月に同県初の女性県長として就任した。その後半年の間に日本、ギリシャ、エジプトを訪れた上、県財政が厳しいとして経費の80~90%を中央政府に付け回していた。年内には北京五輪開会式のほか、韓国、中国浙江省への訪問日程が組まれているという。

 自由時報は読者からの情報として、昨年9月のタイ視察に税務当局、消防局などの職員も同行していたことが判明したと報じ、「(視察目的である)観光と何の関係があるのか」と問い掛けた。06年9月のギリシャ訪問では14日の日程で公務に関係する視察はわずか1日だった。

 コウ県長は馬英九総統と親しいことでも知られるが、民進党の許主任委員は「馬総統は各界の批判に耳を貸さない」と、馬総統にまで矛先を向けている。