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国民党、海峡論壇へ訪中団派遣中止


ニュース 政治 作成日:2020年9月15日_記事番号:T00092113

国民党、海峡論壇へ訪中団派遣中止

 国民党は14日、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)が中台統一戦略の一環として主催するフォーラム「第12回海峡論壇」への代表団派遣を中止すると発表した。15日付蘋果日報が伝えた。

/date/2020/09/15/17kmt_2.jpg国民党の江啓臣主席(中)は15日、両岸(中台)交流は善意、尊重、対等が重要で、フォーラムは意思疎通の手段の一つにすぎないと語った(15日=中央社)

 国民党は16日から王金平元立法院長を団長とする代表団を派遣する予定だったが、中国中央テレビ(CCTV)のキャスターが王元院長の訪中を「求和」(中国語で形勢不利な側が和解を申し出るという意味)と表現したことに強く反発。中国側から謝罪が得られなかったことから、党としての代表団派遣を中止。個別の党員による参加は「奨励しないが禁止もしない」とした。これを受け、林栄徳元主席代行は個人名義での出席を表明した。

 「求和」という表現は、CCTVの海外向け放送「CCTV-4」で放送されている中台関係評論番組「海峡両岸」のキャスター、李紅氏がインターネット動画の中で発言したものだ。

 林元主席代行の出席について、総統府の張惇涵報道官は「代表団派遣の名義や身分の変更は重要なことではなく、両岸交流が対等で尊厳あるものでなければならないという点こそ重要だ」とし、国民党に慎重な対応を求めた。

 与党民進党からは「なぜ国民党は不参加を表明できないのか」という声が漏れた。