南亜塑膠工業（南亜プラスチックス、南亜プラ）は15日、米国テキサス州のエチレングリコール（ＥＧ）工場の第３期拡張計画に１億6,000万米ドルの追加出資を行うと発表した。新工場（年産能力82万8,000トン）は10月末に完工、稼働する予定で、年産能力は現在の36万トンの3.3倍に拡大する。16日付経済日報が報じた。
今回の追加出資は、新工場完工前の関連作業を進めるためだ。
今年のＥＧ世界生産能力は4,074万トン、需要は3,120万トン、設備稼働率は約76.6%になる見通しだ。当面は供給過剰が続くが、ＥＧの需要はポリエステル繊維向けがけん引して毎年約3.5%増加すると予想されており、南亜プラの生産拡大は長期的な視点に立った先行投資とみられている。
