ニュース 社会 作成日:2020年9月16日_記事番号:T00092157
中央警察大学交通学系の曽平毅教授らの調査によると、台北市で交通事故を起こした、または被害に遭った乗用車は、黄色い車体の割合が22.47%で最も高かった。台湾で黄色い車といえばタクシーだが、曽教授は、単に台北市にはタクシーが多い上、タクシーは1日の走行時間が長く、車線変更も頻繁なためと指摘した。
曽教授と学生の連瑋鑫さんは、2016~17年に台北市の警察が受理した自動車が関わる交通事故データを収集し、乗用車同士の衝突事故を車のカラー別に分析した。すると、黄色い車が22.47%と最高で、▽黒、20.04%▽白、16.39%▽シルバー、15.6%▽グレー、13.17%──の順だった。
ご存じのように台湾ではタクシーと言えば黄色で、市民の間では「小黄」の愛称で呼ばれている。かつては、さまざまな色のタクシーが走っていたそうだが、当局の管理が大変で、市民からも「どの車がタクシーか分からない」という声が上がっていたことから1991年に色番号18の黄色に統一された経緯がある。
曽教授らの研究によると、天候や視界などが正常な状況では▽グレー▽青▽紫▽緑──などの暗く淡い色の車は、事故のリスクが高まる。雨天で視界が悪い状況では、黒い車の事故リスクが高くなる。
また、2台の車が前後を走っているケースでは、前の車が明るい色の場合、目に入りやすいため事故が起きる可能性は低い。交差点などで車の側面に追突した事故は、車体の色に関係なく、ドライバーの注意力の問題だと指摘した。
たとえ事故の可能性が低い車体の色でも、油断せず、安全運転を心掛けたい。
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