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中油の第5ナフサ移転先、彰化大城を好感


ニュース 石油・化学 作成日:2008年7月31日_記事番号:T00009224

中油の第5ナフサ移転先、彰化大城を好感


 台湾中油は、同社第5ナフサ分解プラント(高雄市楠梓区、通称五軽)の移転先として彰化県大城郷を好感している。同社によると同地区の土地は9割以上が公有地となっており取得が容易で、政府の支援があれば環境アセスメントの審査通過も問題ないという。許木棧大城郷長は歓迎を表明したが、彰化県の黄哲崇建設処長は「環境アセスを実施し、汚水排出量が国家環境保護基準に合致することを確定させる必要がある」としている。31日付聯合報が報じた。

 同プラントは行政院が1987年に建設計画を発表した後、地元住民の猛烈な反対運動に遭ったが、90年に25年後の移転を条件に着工にこぎ着けた経緯があり、移転期限は2015年となっている。

 中油石油精製事業部の呉文藤執行長によると、大城郷には約3,000ヘクタールの用地があり、濁水渓河口付近の全長500メートルの埋め立て地にプラント建設を検討している。住宅地とは1.5キロメートル以上離れており、さらに同社は1キロにわたる緑地帯も設置する考えで、「住民への影響は十分低減できる」としている。

 これまで観測として伝えられていた、高雄市南部の大林埔臨海地区埋立事業「南星計画」の用地を移転先とする計画はほぼなくなったとみられる。