ＩＣ設計最大手の聯発科技（メディアテック）は、通信設備大手、エリクソンと共同で第５世代移動通信（５Ｇ）向けキャリアアグリゲーション（ＣＡ）技術の相互運用性試験（ＩＯＴ）を完了したと発表した。５Ｇを単独で運用するスタンドアロン（ＳＡ）ネットワーク上で▽ＴＤＤ（時分割複信）とＴＤＤ▽ＦＤＤ（周波数分割複信）とＴＤＤ▽ＦＤＤとＦＤＤ──の３パターンの周波数帯を束ねたＣＡの相互運用性試験で、世界初の試みだという。23日付工商時報が報じた。
メディアテックは、ＦＤＤ帯の20メガヘルツ（MHz）幅とＴＤＤ帯の100MHz幅を使用し、同社の５Ｇ対応システム・オン・チップ（ＳｏＣ）「天璣（Dimensity）1000＋」を搭載したモバイル端末と基地局の間でデータ通信に成功したと説明。５Ｇネットワークのデータ伝送量増加とデータ容量管理の効率化につながると期待感を示した。
