華碩電脳(ASUS)の沈振来執行長は30日、低価格ノートパソコン(ノートPC)「Eee PC」を含む第3四半期のノートPC製品の出荷台数が、前期比50%以上成長するという楽観的な見通しを示した。また、華碩の上半期と下半期の売上高比率は4対6の予測だ。31日付経済日報が報じた。
仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)や広達電脳(クアンタ・コンピュータ)などのノートPC受託生産メーカーが最近、相次いで下半期見通しについて悲観的な見方を示した。しかし、沈執行長は「第3四半期だけでなく、通年でもノートPC660万台、『Eee PC』500万台の当社目標は不変だ」と自信を見せた。
華碩は同日、「Eee PC」に続く「Eeeシリーズ」製品として省スペース・デスクトップ型パソコン、「Eee Box」を発表した。「Eee Box」は重さ1キログラム、厚さ1.6センチメートル。インテルのAtomプロセッサを搭載し、80ギガバイト(GB)のハードディスクと1GBのメモリを搭載する。OSはウインドウズXPで希望小売価格は7,988台湾元(約2万8,000円)だ。
30日はインターネット上のみの販売となり、用意した100台は1時間で売り切れたという。華碩では今年の総出荷台数を10万~20万台と予測しており、来年は100万台に挑戦するとしている。