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元太の電子ペーパー、売上比率を9割に引き上げへ


ニュース 電子 作成日:2008年7月31日_記事番号:T00009232

元太の電子ペーパー、売上比率を9割に引き上げへ

 
 中小型パネルの元太科技工業(PVI)の劉思誠董事長は、世界最大手を誇る電子ペーパーディスプレイ(EPD)やニッチ製品向けの売上高全体に対する比率を、現在の5割から第3四半期には6割、2年後には9割まで引き上げる目標を提示した。31日付蘋果日報などが報じた。

 第2四半期は、売上比率が現在5割を占める、中国のホワイトブランド(地場ブランドの総称)などの携帯電話やコンシューマ電子製品向けが不調だったため、利益が激減した。今後、利益率の高いEPDなどに注力することで、パネル景気の動向に影響されることを減らしたい考えだ。劉同社董事長はまた、EPD市場は3年後に10倍に成長すると高い期待を示した。

 劉同社董事長によると、今月正式に買収した韓国ハイディスの現在の生産能力利用率は70%だが、85%まで引き上げれば損益分岐点に達するという。時期は来年第2四半期を予想している。ハイディスは、現在既に電子ブック向けパネルを生産しており、2年後には生産能力のほとんどをEPD向けに充てる計画だ。

 同社の第2四半期の売上高は前期比24%減の19億7,700万台湾元(約70億円)、税引前利益は79.6%減の7,815万元で、過去1年半で最低だった。劉同社董事長は、第3四半期は携帯電話向けも回復し、第2四半期から成長するとみている。