ニュース 運輸 作成日:2020年9月25日_記事番号:T00092337
台湾2位の海運大手、陽明海運(ヤンミン・マリン・トランスポート)は近く、定年で退任する謝志堅董事長に代わる後任に同社董事で国家発展委員会(国発会)副主任委員を務める鄭貞茂氏(57)を充てる人事を決定する。既に行政院に計画が提出されている。同社で海運業界以外の出身者が董事長に就任するのは十数年ぶりだ。25日付経済日報が伝えた。
鄭氏は台湾シティバンク出身で、これまでに金融監督管理委員会(金管会)副主任委員、台湾金融研訓院長などを歴任した。退任する謝氏は海運業界一筋40年で、2016年に董事長に就任。減資と増資で財務危機を乗り切ったほか、17年に行政院国家発展基金(国発基金)から17.68%の出資を受け入れた。鄭氏は現在、陽明海運で国発基金を代表する董事を務めている。
消息筋によると、交通部は謝董事長の段階的任務は終了し、今後は金融と財務に精通した後任が必要となると判断した。
陽明海運はコンテナ貨物分野で世界9位となる62万3,000TEU(20フィート標準コンテナ換算)の輸送能力で世界シェア2.6%。昨年は33億3,100万台湾元(約120億円)の赤字を計上し、今年上半期も8億8,600万元の赤字だったが、第3四半期は40億元の黒字が見込まれており、通期での黒字転換も視野に入った。
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