ニュース 医薬 作成日:2020年9月26日_記事番号:T00092343
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中衛生福利部(衛福部)長は25日、新型コロナウイルス感染症のワクチン共同購入の国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」に18日に参加し、10月初旬に前金を拠出すると明かした。台湾の人口の10%相当、230万人分が購入できる見通し。この他、台湾製ワクチンを優先的に確保し、合計で人口の60%の接種を目指す。26日付蘋果日報が報じた。
陳衛福部長(右)は25日の立法院での答弁で、政治的な圧力がないのかと問われ、コバックスは公平に新型コロナウイルスワクチンを配分すると強調した(25日=中央社)
コバックスは、▽ワクチンと予防接種のための世界同盟、GAVI(ガビ)ワクチンアライアンス▽感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)▽世界保健機関(WHO)──が主導するワクチンを共同購入する仕組み。高~中所得国・地域は拠出金を支払い、新型コロナウイルスワクチンの研究開発(R&D)と量産を促進し、自国・地域用のワクチンを確保する。途上国・地域にも分配する。2021年末までにワクチン20億本を目指すとされる。日本や欧州連合(EU)など156カ国・地域が参加した。中国、米国、ロシアなどは参加していない。
指揮センターの荘人祥報道官は、前金やワクチンの量などの詳細は明かせないと説明した。
指揮センターによると、コバックスは参加国・地域の人口の10~50%をカバーすると規定している。台湾はワクチンを選択可能な購入オプション方式で参加しており、中国製のワクチンは選択しない方針だ。
具体的なスケジュールについて陳衛福部長は、「コバックスも分かっていない」と述べた。ワクチン自体については、来年第2四半期には一般化するとの見方を示した。
域内メーカー開発支援
荘報道官は新型コロナウイルスワクチンの接種について、台湾の人口の60%に当たる1,358万人を目指すと説明した。医療関係従事者や65歳以上の高齢者、50歳以上の慢性疾患がある人を優先する。
陳衛福部長は、海外からの新型コロナウイルスワクチン調達資金111億台湾元(約400億円)のほか、台湾メーカーのワクチン研究開発、臨床試験、域内での優先調達に20億元を充てると指摘した。台湾では現在、国光生物科技(アディミューン)が第1相臨床試験を実施中で、聯亜生技開発(UBIアジア)と高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)も第1相臨床試験が認可された。
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