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作成日:2008年7月31日_記事番号:T00009235
UMC執行長、「Q3は非常に悲観的」
聯華電子(UMC)は30日、業績説明会を開き、第2四半期の売上高が前期比5.1%増、前年同期比0.6%増の252億3,800万台湾元(約891億6,000万円)、純利益が23億9,700万元、粗利益率は23%となったと発表した。第3四半期については、出荷量は第2四半期と同水準で、平均価格(Blended ASP)も同水準か3~5%下落、粗利益率も20%以下となると予測している。孫世偉同社執行長は「第3四半期の見通しは非常に悲観的だ」と語り、世界的な経済環境の悪化による末端市場の需要低下が下半期のハイシーズン不振を招いていると指摘した。31日付工商時報などが報じた。
第2四半期、ウエハー出荷枚数は87万5,000枚、生産能力利用率は85%と、同社は市場予測を上回る業績を収めた。
しかし証券会社によると、第3四半期は大口顧客である米テキサス・インスツルメンツ(TI)、インフィニオン・テクノロジーズ、ザイリンクスなどからの65ナノメートルおよび90ナノプロセスの受注が予想を下回るとの見通しだ。全体的に見ると第3四半期は、生産能力利用率が80%まで下がるとみられ、損失は出さないものの純利益は12億~14億元となり、ハイシーズンが来ないも同然の業績となるとの見方だ。