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TSMCの業績、ドイツ証券が回復を予測


ニュース 電子 作成日:2008年7月31日_記事番号:T00009236

TSMCの業績、ドイツ証券が回復を予測

 
 外資系金融機関が台湾積体電路製造(TSMC)の下半期業績に悲観的な予測を示す中、ドイツ証券(香港)の半導体アナリスト周立中氏は30日、65ナノメートル以下の最先端プロセスでTSMCの市場シェアが80%を超え、ウエハーの受託生産価格の上積みが見込めることなどから、同社の目標株価を74台湾元(約261.4円)に引き上げた。31日付工商時報が伝えた。
 
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 セルサイドのアナリストが半導体の特定銘柄の目標株価を引き上げるのは最近では珍しく、TSMCの株式は30日、一転して買い越しを記録した。TSMCは31日に業績説明会を予定している。

 ただ、下半期業績に対する慎重な見方は依然根強い。TSMCに対する投資スタンスを「アウトパフォーム」から「中立」に下方修正した豪系マッコーリー証券の劉華仁ハイテク産業研究部門主管は「市場では7~9月期の利益予測を引き下げる動きが相次いでいるが、まだ高すぎるとの見方がある」と指摘した。

 劉主管はTSMCは7~9月期に増収を確保すると予測しているが、垂直統合型の半導体メーカー(IDM)や携帯電話メーカーからの受注減で、10~12月期の売上高は7~9月期を5~10%下回るとみている。