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尖閣諸島沖で操業の台湾漁船、日本の巡視船と接触


ニュース 政治 作成日:2020年9月28日_記事番号:T00092379

尖閣諸島沖で操業の台湾漁船、日本の巡視船と接触

 尖閣諸島(台湾名・釣魚台列嶼)周辺海域で操業していた宜蘭県蘇澳鎮籍のはえ縄漁船「新凌波236号」(49.86トン)が27日午後、日本・海上保安庁の巡視船「くりま」から退去勧告を受け、船体が接触するトラブルが発生した。外交部の崔静麟副報道官は、新凌波236号の外観に目立った損傷はなく、船員は全員無事との報告を台北駐日経済文化代表処から受けたとした。現在、行政院農業委員会(農委会)漁業署と海洋委員会海巡署が調査を進めており、その結果を基に日本側に必要な措置を取ると表明した。28日付中国時報が報じた。

/date/2020/09/28/20sea_2.jpg新凌波236号の陳吉雄船長は28日、日本側は台湾の漁業従事者の命や安全を蔑ろにしたと語った(28日=中央社)

 同紙によると、新凌波236号は27日午後2時25分ごろ、西へ約12カイリ(約22キロメートル)の海上、北緯25度48分,東経123度15分の地点で操業をしていたところ、くりまから退去勧告を受けた。同漁船には船長を含め台湾籍2人、フィリピン籍3人、インドネシア籍2人の船員が乗っていた。

 接触が発生した後、台湾海軍の駆逐艦、基隆艦が午後5時29分、現場に駆け付け、くりまに対し無線連絡を行ったが応答はなかったという。

 海巡署は、漁業従事者の権益保護を優先に日本側と協議を進めるとコメントした。