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期待外れの中国人観光客、7月わずか4700人


ニュース 社会 作成日:2008年8月1日_記事番号:T00009238

期待外れの中国人観光客、7月わずか4700人


 交通部観光局の統計によると、中台間の週末直航チャーター便がスタートした7月4日から31日までの1カ月間に台湾を訪れた中国人観光客は約4,700人で、1日当たり平均では約151人だった。

 政府は当初、1日当たり3,000人の受け入れを表明していたが、実際にはその20分の1にすぎず、後の下方修正値である1日1,000人にも及ばなかった。

 政府の見積もりでは、1日当たり3,000人の中国人観光客が訪台すれば、台湾の観光産業に年間500億台湾元(月間約41億7,000万元)の経済効果がもたらされる。しかし実際には、7月単月の経済効果は、往復の航空券代を差し引いてもわずか3億6,000万元にすぎなかった。年間に換算すれば43億元で、期待とはかなりの距離がある。 

 7月に運航した週末直航チャーター便は計144便で、利用者は延べ5万3,000人。中国系よりも台湾系の航空会社のほうが搭乗率が高く、乗客数も多かった。交通部では、チャーター便の利用者は中国で仕事をする台湾人ビジネスマンが8~9割を占め、中国人観光客は1割未満にすぎなかったと分析している。

 8月に台湾を訪れる予定の中国人観光客は、7月よりも若干増えるとはいえ、1週当たり約1,500人、月間で6,000人の見通しだ。頼瑟珍交通部観光局長は、北京五輪の開催が中国人観光客の訪台意欲に影響している、と指摘。五輪が終われば、中国人観光客数にも顕著な成長が見込めるとの見解だが、さてどうなることやら。