HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

上緯の中国素材子会社、上海科創板上場


ニュース 石油・化学 作成日:2020年9月29日_記事番号:T00092395

上緯の中国素材子会社、上海科創板上場

 化学素材・炭素繊維複合素材の上緯国際投資控股(上緯投控、スワンコール・ホールディング)が79.2%を出資する中国素材子会社、上緯新材料が28日、上海証券取引所のハイテク・イノベーション関連企業市場「科創板(スター・マーケット)」に上場した。29日付経済日報が伝えた。

 上緯新材料の新規株式公開(IPO)は公募価格が1株2.49人民元(約38円)だったが、上場初日は一時公募価格の8.3倍の20.68人民元まで急騰。大引けでも6.6倍の16.35人民元を付けた。資金調達額は7,004万人民元で、科創板での資金調達額としては過去最低だった。

 上緯新材料は高性能耐腐食性素材、風力発電ブレード用素材、新型複合素材などを主力としており、火力発電、石油化学、電子、光電などの分野の汚染防止、自動車、プレジャーボートなどの軽量化などに広く応用されている。主力工場が上海市の松江工業区にあることから上海を上場先に選んだ。2019年の売上高は13億4,900万人民元、純利益は7,800万人民元だった。

 上緯投控は洋上風力発電事業の上緯新能源(スワンコール・リニューアブル・エナジー、SRE)の株式95%を米資産管理会社、ストーンピーク・インフラストラクチャー・パートナーズに売却し、本来本業としていた素材分野へと事業をシフトした。上緯新材料の上海上場はグループ再編の重要な節目と言える。