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SPIL中国子会社、ラマクセルに売却/台湾


ニュース 電子 作成日:2020年10月5日_記事番号:T00092445

SPIL中国子会社、ラマクセルに売却/台湾

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手の日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)は30日、傘下の矽品精密工業(SPIL)の中国子会社、矽品電子(福建)の全株式を中国の半導体メモリーモジュール最大手、記憶科技(ラマクセル)の完全子会社、深圳市海威系統に9億6,600万人民元(約150億円)で売却すると発表した。売却益は8億1,000万台湾元(約30億円)。1日付工商時報が報じた。

 SPILは2017年、英領ケイマン諸島登記のSPIL(ケイマン)ホールディングを通じて、福建省アモイ市に矽品電子(福建)を設立した。矽品電子(福建)は中国のDRAMメーカー、福建省晋華集成電路(JHICC)に封止・検査サービスを提供する予定だったが、米商務省が18年10月にJHICCへの輸出や技術移転を制限する措置を発表したことで、操業停止に追いやられた。その後、中国のIC設計会社からの受注を目指したが、赤字続きで売却を決めた。

 矽品電子(福建)は、ASEHの連結売上高の0.6%、封止・検査の生産能力の1%にとどまった。