ニュース 電子 作成日:2020年10月5日_記事番号:T00092447
「台湾DRAMの父」と呼ばれ、これまで中国の国有半導体大手、紫光集団のグローバル執行副総裁を務めてきた高啓全氏が10月1日付で退任した。5年間の契約期間満了に伴うもので、高氏は「段階的任務を終え、今後は自分がしたいことをする」とコメントした。2日付工商時報が伝えた。
高氏の今後の動向については、台湾で半導体関連事業に従事するとの観測が有力だが、具体的な説明はまだない。
高氏はこれまで半導体業界で、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の6インチウエハー工場長を務め、メモリー大手、旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル、MXIC)の設立に携わったほか、1995年からは南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)の執行副総経理を務め、2004年に華亜科技(イノテラ・メモリーズ)をインフィニオン・テクノロジーズと合弁で設立後は、南亜科技総経理、イノテラの董事長に就任した。
その後はDRAM市場ではライバル各社の破綻が相次ぐ中、高氏は南亜科技とイノテラと米マイクロン・テクノロジーの提携を実現させた。
高氏は15年に紫光集団に移籍。武漢新芯集成電路製造(XMC)の買収、長江存儲科技(YMTC)の設立などに携わった。YMTCは17年、中国独自技術による3次元(3D)構造NAND型フラッシュメモリー(3D NAND)の開発に成功。今年からは128層の3D NANDの生産を開始した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722