ニュース 社会 作成日:2020年10月5日_記事番号:T00092462
桃園市でこのほど、飲食店の宅配代行サービス(フードデリバリーサービス)大手、foodpanda(フードパンダ)の配達員を装って警察の目を欺き、麻薬を販売しようとした男(19)が逮捕された。男はフードパンダの制服を着用し、同サービスの保温ボックスをバイクに取り付けて客に麻薬を運んでいた。
配達員を装い麻薬を販売するケースは、桃園地区では今回が初めてではない(2日=中央社)
桃園市政府警察局桃園分局は、容疑者の男がインターネット上で麻薬を販売しているとの情報を得て、捜査員が客を装って男と接触。麻薬の受け渡し場所と時間を決めた。1日午後5時過ぎ、警察官が約束した大業路一段で待ち伏せしていたが、一向に麻薬の売人らしき男の姿は見当たらず、現場にはフードパンダの制服を着た配達員がバイクでやって来ただけだった。
警察官は当初、人違いを疑いつつこの配達員に声を掛けると、男は自分が売人だと認めた。警察がバイクの後部に取り付けた保温ボックスの中を調べたところ、中にはケーキ用の紙箱2つに麻薬を詰めたコーヒー豆のパック16個が見つかり、男を現行犯逮捕した。
警察の取り調べに対し男は、定職に就いておらず手っ取り早く金を稼ごうと考えて麻薬の売人になったと説明した。麻薬の仕入先については友人から買い取ったとしか語らず、詳しい証言を避けている。このため警察は男の背後で麻薬販売グループが糸を引いている可能性について捜査を進めている。
フードパンダの配達員を装ったことについて男は「この制服を着ていれば怪しまれにくいと思った」と話した。男はフードパンダの配達員に登録は行っておらず、制服や保温ボックスは友人に借りたと証言した。
これらの装備は、フードパンダの配達員として登録すれば誰でも購入でき、配達の仕事を継続しなくても没収されることはない。
警察の捜査員は今回の事件について、ネット上で手掛かりをつかんでいなければ、街にあふれる配達員と麻薬の売人を見分けるのは難しいと指摘。今後、違法な取引の手口として利用が増える可能性があるとして懸念を強めている。
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