金属筐体（きょうたい）大手の可成科技（キャッチャー・テクノロジー）は５日、株主総会を開き、中国江蘇省の泰州工場を中国のカバーガラス板最大手、藍思科技（レンズ・テクノロジー）に売却する計画を承認した。泰州工場はアップルのスマートフォンiPhone向け筐体を生産しており、iPhone向け筐体の生産事業からの撤退を意味する。６日付経済日報が報じた。
キャッチャーの洪水樹董事長は、今後は▽第５世代移動通信（５Ｇ）▽医療▽新エネルギー──の新分野を強化すると説明。泰州工場の売却益を▽５Ｇ対応機器の放熱用新材料▽健康・介護▽車載用部品──向けに充てるほか、Ｍ＆Ａ（合併・買収）も進めると表明した。
キャッチャーは８月、泰州工場を藍思科技に14億2,700万米ドルで年内に売却すると発表していた。
