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《ワイズ横丁》高速でバイクを蛇行運転、10台巻き込む玉突き事故/台湾


ニュース 社会 作成日:2020年10月6日_記事番号:T00092486

《ワイズ横丁》高速でバイクを蛇行運転、10台巻き込む玉突き事故/台湾

 新北市林口区付近で5日、男(43)がスクーターで違法に中山高速公路(国道1号)に進入した上、故意に蛇行運転を繰り返した結果、後ろから来た車に追突されて転倒した。この事故がきっかけとなり、10台を巻き込む玉突き事故が発生した。

/date/2020/10/06/19road_2.jpg観光バスは前方、後方に乗用車が突っ込み、フロントガラスが粉々に割れた(5日=中央社)

 5日午前11時ごろ、内政部警政署国道公路警察局のパトロールカーが中山高速の林口区間をパトロール中、台湾の高速道路では進入が禁じられているスクーターを発見した。しかもその車両は故意に車線変更を繰り返していた。警察官ははただちにサイレンを鳴らし、運転していた男にジェスチャーで路肩で停止するよう命じた。

 男はこれを無視し、パトカーの後方で蛇行運転を続けた上、警察官に対し手を振って「どけ」と言わんばかりのしぐさも示した。男はその後も蛇行運転を続けた揚げ句、急な車線変更を行った際に、後ろから来た車と接触して転倒した。しかも男は運転中、片手でたばこを吸っていた。

 スクーターの転倒を確認した警察官はすぐにパトカーを路肩に止め、男の元へ駆け付けて三角コーンを設置しようとした。しかしその時、後方からブレーキが遅れた1台のトレーラーが、倒れた男の方へ真っすぐに向かって来たため、警察官はあわてて男の腕を引っ張り、危機一髪で命を救うことに成功した。

 ただこの事故がきっかけとなり、倒れた男の周辺で▽バイク、1台▽小型トラック、2台▽大型トラック、1台▽トレーラー、1台▽観光バス、1台▽乗用車、4台──の計10台を巻き込む玉突き事故が誘発され、大型トラックとトレーラーの運転手が軽傷を負った。

 男は内臓破裂の重傷を負い、手術を受けることとなった。ただ、男からアルコールは検出されず、高速道路で蛇行運転を行った理由は不明だ。

 男は、スクーターによる高速道路進入に対し3,000~6,000台湾元(約1万1,000~2万2,000円)、蛇行運転に対し6,000~2万4,000元の罰金が科される。違法行為により玉突き事故の原因を作ったとして、事故車両の修理費用や慰謝料など多額の賠償金が請求される見通しだ。