ニュース 電子 作成日:2020年10月12日_記事番号:T00092541
IC設計最大手の聯発科技(メディアテック)が8日発表した9月連結売上高は前月比15.7%増、前年同月比61.2%増の378億6,000万台湾元(約1,400億円)で2カ月連続で過去最高を更新した。第5世代移動通信(5G)対応スマートフォン向けチップ出荷が好調だったほか、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)向けのWi-Fiチップ、グーグルの基本ソフト(OS)搭載のノートパソコン「クロームブック」用プロセッサーや電源管理IC(PMIC、パワーマネジメントIC)などの出荷が旺盛だった。9日付経済日報が報じた。
第3四半期連結売上高は前期比43.9%増、前年同期比44.7%増の972億7,500万元で過去最高を記録した。
証券会社は、中国のファウンドリー大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)が米国の貿易制裁リスト入りしたことを受け、クアルコムが同社に生産を委託するロー~ミドルレンジ5Gスマホ向けチップが供給不足に陥っており、今後、中国のスマホブランドでメディアテックへ調達先の切り替えが進むと指摘した。メディアテックの来年5G市場シェアは50%に達すると予測した。
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