ニュース 電子 作成日:2020年10月12日_記事番号:T00092544
スマートフォン向け光学レンズ大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)の林恩平執行長は8日、10月の顧客の需要は9月並みで、11月の見通しは不透明だとして、第4四半期のフル稼働は難しいとの見方を示した。9日付経済日報が報じた。
林執行長は、主要顧客の1社が10月からハイエンドレンズの発注を停止したことで稼働率が低下したと説明した。業界では、米国政府が禁輸措置を強化した中国の通信設備大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)を指すとみられている。
アップルのスマートフォン、iPhone12が13日に発表されるとみられる中、同社サプライヤーのラーガンは今年第4四半期は好調が予想されていたが、近年で最も厳しい状況となりそうだ。
ラーガンが8日発表した第3四半期の純利益は、前期比17.6%増、前年同期比31.5%減の58億6,700万台湾元(約215億円)だった。連結売上高は147億8,700万元で前期比17%増、前年同期比20%減、粗利益率は前期比2.9ポイント低下の65.68%で、過去6四半期で最も低かった。
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