ニュース 政治 作成日:2020年10月12日_記事番号:T00092559
蔡英文総統は10日、辛亥革命を記念する双十節の式典で演説を行い、「現時点で両岸(中台)の急務は、互いを尊重し、善意と理解の態度に基づき、平和的に付き合う道、共存していく方向を共に話し合うことだ」と述べ、中国側に緊張緩和と中台関係の改善を呼び掛けた。12日付自由時報が報じた。
蔡総統。中国を刺激しないよう、米台関係強化には触れなかったとの見方もある(総統府リリースより)
蔡総統はまた、「対等と尊厳を満たす原則の下で、共同で意義ある対話を行いたい。それは台湾人民の主張であり、与野党の共通認識だ」と述べ、「一国二制度」など中国側の一方的な主張に基づく対話には応じない姿勢をにじませた。
蔡総統はさらに、「域内の平和と安定が脅かされていることには、我々は『戦いを恐れず、戦いを求めず』という原則を固く守り、偶発的な衝突を避けたい」と強調。国防力の強化で戦争リスクを抑えることを国防政策の原則として掲げた。
蔡総統の今年の演説は「団結台湾、自信ある前進」をテーマとし、23分間にわたるものだった。
一方、中国側の反応は形にはまったものだった。中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)は「(中台による)1992年の共通認識(92共識)に立ち返ってこそ、両岸は対話を再開でき、両岸関係が改善し、台湾海峡に平和と安定が訪れる」とコメントした。
経済面で3大戦略
蔡総統はまた、経済面で▽サプライチェーンの再編に全力かつ全方位的に取り組む▽台湾を国際資本、人材、デジタル技術が集まる重要拠点とし、環境と法制の改革に努める▽経済と社会の均衡が取れた発展を目指し、経済のモデルチェンジで影響を受ける弱者層を支援し、青年の就業を促進する──という3大戦略を掲げた。また、積極的に域内と国際的な多国間協力と対話に取り組むとした。
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