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《ワイズ横丁》黒ニンニクのチョコなど、長栄集団が国際品評会で活躍/台湾


ニュース 社会 作成日:2020年10月13日_記事番号:T00092584

《ワイズ横丁》黒ニンニクのチョコなど、長栄集団が国際品評会で活躍/台湾

 「チョコレート界のオスカー」とも称される国際品評会「インターナショナル・チョコレートアワード(ICA)」のアジア太平洋地域大会が実施され、今回初めて参加した長栄集団(エバーグリーン・グループ)のホテル、長栄桂冠酒店(エバーグリーン・ローレル・ホテル)と機内食供給業者の長栄空廚(EGSC)が、オリジナリティーあふれたアイデア商品で、両社とも金賞を獲得するなど目覚ましい活躍を見せた。

/date/2020/10/13/18ever_2.jpg黒ニンニクのチョコレート(前)は、新鮮な黒ニンニクにミルクチョコレート、ラム酒を加えた作品だ(長栄桂冠酒店フェイスブックより)

 今年のICAアジア太平洋大会には、14カ国・地域の148組の業者が計883点の作品を出品。各国・地域の専門家で構成された審査員チームが2カ月間かけ、ブラインドテスト方式による厳正な審査を行った。

 長栄桂冠酒店と長栄空廚は新型コロナウイルスにより経営に深刻な打撃を受ける中、新たな商機を創出すべく、新商品の研究開発(R&D)に積極的に取り組んでおり、定期的にアイデア商品の品評会も実施している。こうした中、両社では自社のシェフに刺激を与えて潜在能力を引き出そうと、ICAへの初参加を決めた。

 長栄桂冠酒店チームは、台湾の地元食材の風味を生かした作品を生み出すべく、雲林県の黒ニンニクや豆腐乳(豆腐にこうじを付け、塩水中で発酵させたもの)、花蓮県の剝皮辣椒(トウガラシの漬物)など各地の名物を使って試作を重ね、見事にバランスの取れた特色あるチョコレートの開発に成功した。

 一方、長栄空廚チームもパティシエをはじめ、さまざまな部門のシェフを集め、食材選びと試行錯誤を繰り返した。今大会への参加は作品提出まで1カ月を切った時点で申し込んだため、チームのメンバーは7日間ほぼ不眠不休で作業を行ったこともあった。

 その結果、フレーバー付きミルクチョコレート・ガナッシュ/トリュフ部門で、長栄桂冠酒店の黒ニンニクを使ったチョコレートと、長栄空廚のパッションフルーツと胡椒を使ったチョコレートが金賞を受賞。この他、両社とも2部門で銀賞と銅賞を1つずつ獲得した。

 地方大会で高いスコアを獲得した作品は今後、世界大会に進むことになる。長栄桂冠酒店チームを率いる張志宏シェフと長栄空廚チームを率いる呉坤霖シェフは、世界大会でも良い成績を残し、台湾の特色あるチョコレートを国際的に知らしめたいと意気込んだ。