ニュース 電子 作成日:2020年10月14日_記事番号:T00092592
米アップルは現地時間13日、同社初の第5世代移動通信(5G)対応スマートフォン、iPhone12シリーズ4機種を発表した。台湾では、iPhone12とハイエンド機種のiPhone12プロが16日予約受け付け開始、23日発売と、第1弾の発売国・地域に含まれた。iPhone初の5G対応、3年ぶり大幅刷新で、スマホ買い替えが進み、台湾のアップルサプライヤーが恩恵を受けそうだ。経済日報電子版などが報じた。
iPhone12とiPhone12ミニは▽ブルー▽グリーン▽プロダクトレッド▽ホワイト▽ブラック──の5色展開だ(アップルリリースより)
iPhone12は画面サイズが6.1インチで、価格は2万6,900台湾元(約9万8,000円)から。基本性能が同じで5.4インチのiPhone12ミニは2万3,900元からで、アップルは世界最小の5Gスマホとうたう。
ハイエンド機種では、6.1インチのiPhone12プロが3万3,900元から、6.7インチのiPhone12プロマックスが3万7,900元から。前モデルのiPhone11プロ、iPhone11プロマックスより2,000元引き下げた。
iPhone12ミニとiPhone12プロマックスは11月6日予約受け付け開始、13日発売だ。
4機種はいずれも、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が最新5ナノメートル製造プロセスで生産した新プロセッサー「A14」を搭載し、画面には有機EL(OLED)ディスプレイを採用した。カメラはiPhone12とiPhone12ミニがデュアルレンズ、iPhone12プロとiPhone12プロマックスがトリプルレンズを採用した。
年内生産7400万台か
ウェッドブッシュ証券のアナリストは、世界で使用されているiPhoneは9億5,000万台に上り、うち3億5,000万台が買い替えられ、アップル史上で最大の買い替え規模になると予想した。
今年のiPhone12シリーズの生産量は7,300万~7,400万台と予測されている。
14日付経済日報が日経アジアの報道を基に伝えたところによると、組み立てを手掛ける鴻海精密工業と和碩聯合科技(ペガトロン)は、アップルからiPhone12シリーズの増産要請を受け、中国工場で中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)と中国の国慶節(建国記念日、10月1日)の連休を返上して生産にあたった。これに対し鴻海とペガトロンは、顧客や運営状況についてはノーコメントとした。
アップルの台湾のサプライヤーは他に、フレキシブルプリント基板(FPC)の台郡科技(フレキシウム・インターコネクト)、臻鼎科技控股(ZDT)、カメラレンズの大立光電(ラーガン・プレシジョン)、筐体の可成科技(キャッチャー・テクノロジー)など。
第4四半期の部品の出荷量を見ただけでは、実際のiPhone12シリーズの需要が分からないものの、世界での5Gサービス開始に伴い、来年第1四半期まで購買意欲が続く見通しだ。
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