ニュース 機械 作成日:2020年10月15日_記事番号:T00092633
日立製作所は15日、100%子会社の台湾日立電梯(日立エレベーター台湾)を通じ、台湾の昇降機事業最大手、永大機電工業の発行済み株式9.99%を取得したと発表した。取得価格は約30億台湾元(約110億円)。100%子会社を含めた持ち株比率は51.1%へと従来の41.1%から上昇した。
日立は、永大との連携強化などを推進し、中国・アジアの昇降機の製品ラインアップ拡充やコスト競争力強化による新設台数の拡大、保全台数規模の拡大で収益性を向上し、事業のグローバル展開を加速すると説明した。
日立は昨年、株式公開買い付け(TOB)で永大の株式28%相当を約74億元で取得し、出資比率を39.7%に引き上げて筆頭株主になった。その後も株式の追加取得を進めてきた。
15日付経済日報によると、日立は永大の許瑞鈞董事長(当時)の続投を望んでいたが、永大の大株主、宝佳機構グループの林家宏副董事長らTOB反対勢力が経営権を取得していた。日立は早ければ来年2月下旬にも臨時株主総会を招集し、経営権を奪回するとみられている。
永大は、情報を把握していないためコメントできないと表明した。
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