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ノートPC需要一巡、21年出荷は横ばいへ(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2020年10月22日_記事番号:T00092739

ノートPC需要一巡、21年出荷は横ばいへ(トップニュース)/台湾

 電子時報系の市場調査会社、デジタイムズ・リサーチの予測によると、2021年ノートパソコン出荷台数は1億8,890万台と前年比0.7%減少する見通しだ。25年まで今年(20.1%増)のような大幅成長は見込めない。新型コロナウイルスの影響でノートPC買い替えが早まった上、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)やオンライン授業向けに必要なユーザーは既に購入し、需要が一巡したためで、今後サプライヤーは過剰在庫に苦しむ恐れもある。22日付電子時報が報じた。

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 サプライヤーは、ノートPC需要は相変わらず強く、販売会社から出荷を求められているが、ディスプレイドライバICや電源管理用IC(PMIC、パワーマネジメントIC)が不足していると指摘した。全世界のノートPC出荷規模は今年第3四半期がピークで、第4四半期は前期と横ばいか小幅減少に転じると予測した。

 欧米で新型コロナウイルスの第2波が押し寄せる中、多くの国・地域の販売会社がノートPC在庫を準備していることも、来年以降の出荷が伸び悩むと予想される理由だ。

クロームブック需要は来年も

 デジタイムズ・リサーチの予測によると、今年のノートPC出荷台数は1億9,020万台と、前年の1億5,840万台(前年比4%増)から20.1%増加する見込みだ。うち第3四半期は5,610万台(前期比8.2%増、前年同期比32.7%増)、第4四半期は5,230万台(前期比6.8%減、前年同期比29.4%増)の予測。

 日本のGIGAスクール構想など各国・地域の政府調達も後押しし、グーグルの基本ソフト(OS)搭載のノートPC「クロームブック」は来年半ばまで受注見通しが立っている。

 クロームブック市場シェア首位の宏碁(エイサー)は、第3四半期連結売上高は前期比22%増、前年同期比27.3%増の800億2,900万台湾元(約2,900億円)で、過去5年余りで最高だった。華碩電脳(ASUS)の第3四半期連結売上高は前年同期比36%増の1,274億元。9月は前月比8.8%増、前年同月比25%増の470億元で、過去3年余りで最高だった。ASUSは、来年末までクロームブック受注見通しが立っている。

【図】