ニュース 自動車・二輪車 作成日:2020年10月23日_記事番号:T00092762
トヨタ車を製造する国瑞汽車は22日、トヨタ車初の台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)、カローラクロスを早ければ11月にモロッコへ輸出すると発表した。台湾生産車を北アフリカに輸出するのは初めてだ。林永裕総経理は、同社生産のカローラアルティスが2014年に記録した輸出台数10万台近くに迫ると有望視している。23日付工商時報などが報じた。
カローラクロスは台湾で、カローラアルティス、RAV4に続き、高い評価を受けている(和泰汽車リリースより)
カローラクロスは7月にタイで発表、販売を開始した。国瑞汽車が世界2番目の生産工場だ。観測によると、トヨタのブラジルや米国工場でも生産するようだ。
林総経理は、モロッコ向け輸出は、低コストや低価格でなく、品質が決め手だと語った。国瑞汽車はトヨタ式生産方式(TPS)を導入し、海外工場の品質検査では3年連続の不良ゼロを達成したと指摘。品質は日本と同等かそれ以上で、トヨタにとって1、2位を争う海外工場だと説明した。品質は日本本社から認められ、口うるさい中東の顧客も称賛していると語った。
国瑞汽車は09年から中東6カ国にカローラアルティスを輸出している。14年の輸出台数9万2,850台が最高だった。
休日返上で生産急ぐ
カローラクロスは12日の台湾発売1週間後には、事前予約と合わせて購入申し込み台数が7,000台近くに上った。カローラクロスを生産する国瑞汽車の中壢工場は、平日は2班体制、休日も出勤し生産を急いでいる。
年内にカローラクロス販売台数は1万5,000台に上る見通しで、国瑞汽車の通年の生産台数は10万台、売上高は600億台湾元(約2,200億円)の予測だ。1~9月生産台数は6万4,000台だった。来年はカローラクロス販売台数4万台を目指す。
国瑞汽車は、新型カローラアルティス、カローラクロス生産のため、これまでに60億元以上を投じ、最新設備や技術を導入した。
【表】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722