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《ワイズ横丁》人工降雨作戦、初のドローン投入/台湾


ニュース 社会 作成日:2020年10月23日_記事番号:T00092772

《ワイズ横丁》人工降雨作戦、初のドローン投入/台湾

 台湾で40年に一度ともいわれる雨不足が続き、台湾最大のダム、嘉義県の曽文ダムで貯水率が30%を割り込むなど深刻な事態となっている。経済部水利署は22日、桃園市の石門ダムと新北市の翡翠ダムで初めて小型無人機(ドローン)を使った人工降雨作戦を実施した。見事に成果が上がったようだ。

/date/2020/10/23/19rain_2.jpgドローンを使った人工降雨作戦で、石門ダムは22日午後5時時点の貯水率が46.6%と、20日午後6時時点の45.3%から上昇した(22日=中央社)

 現在、深刻な水不足から民生用、産業用水の確保のため、桃園、新竹、苗栗の3県市の一部地域でコメの二期作向けの農業用水の灌漑(かんがい)を停止している。このまま雨が少ない状況が続けば、来年春の一期作も灌漑を止める必要があるとの懸念も浮上している。王美花経済部長は、11月下旬に決定すると説明した。

 水利署は今月14日、桃園・新竹・苗栗・台中地区の給水信号を「黄(第1段階の給水制限)」に転じ、夜間(午後11時~午前5時)の減圧給水を開始した。曽文ダムの下流に位置する台南市でも、黄偉哲市長がこのほど、11月も雨が降らなければ12月には減圧給水を実施する可能性が高いとの認識を示し、最悪の場合、来年のコメの一期作が全面的に休耕となる恐れもあると語った。

 水利署は22日、空軍の協力を受けて石門ダムと翡翠ダム周辺で人工降雨作戦を決行。午前10時30分に石門ダムの水源エリアに雲を発生させるため、空軍の輸送機で約8トンの水を散布。午前11時20分にはドローンを使って雲の中に燃焼剤を散布すると同時に、翡翠ダムの堤防の上で燃焼剤を燃やし、降雨を促した。

 その結果、水利署によると両ダム周辺ではこの日、終日にわたり雨が降り続いたそうで、作戦は一定の成果を上げたもようだ。

 今回初めて実施したドローンによる人工降雨作戦は、政府系研究機関の国家中山科学研究院(中科院)に委託して研究が進められたもので、雲の層のより奥深くに燃焼剤を散布することができるというメリットがある。今後もドローンの活躍が期待されている。