ニュース 電子 作成日:2020年10月26日_記事番号:T00092786
サプライチェーン関係者によると、アップルが自社開発した中央演算処理装置(CPU)「アップルシリコン」搭載ノートパソコンMacBookを11月に発表するとみられ、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)とIC基板大手、欣興電子(ユニマイクロン・テクノロジー)が設備メーカーに対し、納入を急ぐよう要請した。初のアップルシリコン搭載PCで買い替えが進み、両社や受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)などの出荷が増えると見込まれている。26日付経済日報などが報じた。
アップルは今年9月にタブレット端末「iPad」、腕時計型ウエアラブル(装着型)端末「アップルウオッチ」、10月に第5世代移動通信(5G)対応スマートフォン「iPhone12」シリーズをオンラインイベントで発表しており、続いて11月に3回目の発表会が開催されるとみられている。アップルの新製品が出そろえば、今年のクリスマスシーズン、年末商戦がにぎわいそうだ。
MacBookシリーズの四半期出荷台数は300万~400万台、年間1,200万~1,600万台と見込まれる。
アップルシリコンは、TSMCが5ナノメートル製造プロセスで全数を受注し、ユニマイクロンは基板を提供するとみられている。ユニマイクロンは今年4月に亀山工場(桃園市)の拡張を決定した。主にアップルシリコン向けとみられる。同社の生産能力は年末時点で前年比12%増加する見通しだ。
アップルは今後2年以内に全てのPCで、インテル製プロセッサーから自社製アップルシリコンに切り替える計画だ。
A15、TSMC5ナノか
サプライチェーン関係者によると、アップルは来年投入するスマホ、iPhone13シリーズなど向けに新世代システムオンチップ(SoC)「A15」シリーズの開発に着手した。iPhone13シリーズは「A15 Bionic」を搭載し、TSMCが来年発表する5ナノ強化版(5ナノプラス、N5P)で来年第3四半期に生産を開始するようだ。来年のデスクトップPC向け「A14T」やグラフィックスプロセッサー(GPU)はTSMCの5ナノ、続く「A15X」や「A15T」はTSMCの5ナノプラスを採用する見込みだ。
証券会社は、アップルは来年TSMCの5ナノにとって最大の顧客になると予測した。▽クアルコム▽ブロードコム▽マーベル▽アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)▽聯発科技(メディアテック)──なども来年5ナノ製品を発表するとみられ、TSMCは来年5ナノ生産能力が1年を通じてフル稼働になると予測した。
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