ニュース 電子 作成日:2020年10月27日_記事番号:T00092809
米マイクロソフト(MS)は26日、台湾で初めてクラウドサービス「Azure(アジュール)」のデータセンターを設置すると発表した。同社は、今後4年で就業機会3万件以上を創出、デジタル人材20万人を育成し、生産額3,000億台湾元(約1兆1,000億円)をもたらすと宣言した。政府や民間企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)促進を支援する。27日付経済日報などが報じた。
蔡総統(中)は、台湾はハードウエア製造で優位な上、情報セキュリティーや知的財産権保護の面でも、米国などハイテク先進国にとって安全で信頼できるパートナーだと語った(マイクロソフト台湾リリースより)
マイクロソフトの台湾進出31年で最大規模の投資計画。世界66カ所目のアジュールリージョンとなる。2022年までにエンジニア150人を雇用し、新北市板橋区にアジュールクラウドハードウエア・インフラ建設(AHSI)部隊も設ける。シアトル以外で、最大規模となる。
台湾微軟(マイクロソフト台湾)の孫基康総経理は、台湾の情報通信技術(ICT)産業のサプライチェーン、優秀な人材を好感しており、▽半導体▽ハイテク製造▽通信キャリア▽医療──などの産業と提携が可能だと説明した。
市場調査会社IDCの予測によると、投資額はサプライヤーを合わせて13億米ドルに上る見通しだ。
鴻海・ウィストロンも
蔡英文総統は記者会見で、米台の協力関係強化、台湾のデジタル化にとって重要なマイルストーンだと述べた。
マイクロソフトのデータセンター向けサプライヤー、鴻海精密工業と、緯創資通(ウィストロン)傘下のサーバー大手、緯穎科技服務(Wiwynn)の幹部も記者会見に出席した。
鴻海の劉揚偉董事長は、マイクロソフトと複数の提携計画があり、今後データセンター向けサーバー事業が拡大すると期待感を示した。鴻海とマイクロソフトは9月2日に、米カリフォルニア州での特許権利金訴訟で和解し、新たな提携関係を開始すると発表したところだ。
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