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作成日:2008年8月4日_記事番号:T00009282
域内銀行の行員数、過去5年で最低
行政院金融監督管理委員会(金管会)の統計によると、域内銀行の数は、昨年末の39行から6月末には37行に減少し、域内銀行で働く従業員数も3,500人と大幅に減少し、過去5年間で最低の13万2,000人となった。4日付経済日報が報じた。
一方外資系銀行の行員数は、2004年末以降8,500~9,500人を維持してきたが、過去半年間で2,500人増加して1万1,200人に達した。銀行員全体では1,000人の減少となった。
金管会銀行局の関係者は、台東区中小企業銀行(台東企銀)、中華商業銀行、宝華銀行といった政府が接収した問題金融機関すべてが外資系銀行に買収されたことが、域内銀の行員減少の原因と指摘した。買収の過程で人員の削減が進んだことにより、全体での減少にもつながったとしている。また、カード業務の縮小による営業やサービス部門の短期雇用者の削減、株価低迷の影響で成績不振となった財テク業務担当者の一部に離職者が出たことも原因とみている。
最近銀行ではインターネット上のサービスが発達してきており、多くのカウンターサービスがオンラインで受けられるようになっている。ただ同銀行局関係者は、これが行員減少につながっているかについては「観察が必要」としている。