ニュース 電子 作成日:2020年11月3日_記事番号:T00092924
受動部品最大手、国巨(ヤゲオ)は14日に高雄市大寮区の大発工業区で、第3工場の着工式典を行う。第5世代移動通信(5G)関連や車載用の需要を受け、積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産能力を拡大する。初期投資額は200億台湾元(約730億円)。2022年下半期の完成予定で、ヤゲオのMLCC月産能力は1,000億個まで拡大する。3日付工商時報などが報じた。
市場関係者によると、ヤゲオの現在のMLCC月産能力は500億~550億個で、年末には570億まで増加する見通しだ。今年7月に買収が完了したケメットの車載用200億個を合わせると、年末時点で800億個近く、世界市場シェア13~15%で世界3位。
工商時報によると、村田製作所は月産能力1,300億~1,400億個で、世界シェア31%。サムスン電機(SEMCO)は月産能力1,000億個で、世界シェア19%。
ハイエンド製品の主要拠点に
ヤゲオは、米中対立に加え、5Gや車載用の需要の高まりを受け、台湾で高単価、高い粗利益率のハイエンド製品を生産する計画だ。大発第3工場完成後、高雄がハイエンド製品の主要生産拠点となる。
業界関係者によると、ヤゲオ傘下の米パルスエレクトロニクス、ケメットのハイエンド製品も、大発第3工場で生産する可能性がある。
ヤゲオは、高雄市の大発第1工場、大発第2工場、大社工場、楠梓工場と、中国江蘇省の蘇州工場がある。ケメット買収前は蘇州工場の生産能力が7割以上を占めていた。
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