ニュース 社会 作成日:2020年11月9日_記事番号:T00093050
タイワンザルはかつて、絶滅が危惧されるなどとして野生動物保育法により、捕獲や飼育が禁止される「保育類」にリストアップされていた。昨年、このリストから除外されたことを受け、ペットとして飼育が可能になったと勘違いする市民が多いようで、当局やタイワンザルとの共存を目指す民間団体への通報が急増している。
タイワンザルの生態に関する一般の理解を深めるための活動を行う民間団体、台湾獼猴共存推広協会の林美吟秘書長によると、同団体が受けるタイワンザルの違法販売や飼育に関する通報は従来、多くても年に3~4件程度だったが、今年は4月以降だけで62件もの通報を受けているという。
通報内容は、▽夜市(ナイトマーケット)で子ザルが売られていた▽宿泊施設で飼われていた▽ペットらしきサルを抱いて観光地を歩いている市民を見掛けた▽バイクの後部座席にサルが乗っていた――とさまざまだ。通報されたサルの大半が1歳未満の子ザルだった。
林秘書長は通報件数の急増について、保育類から外れたことでタイワンザルをペットとして飼うことができるようになったとの誤解が広がっている可能性が高いと指摘。その上でタイワンザルは依然、野生動物保育法で「一般類野生動物」に指定されており、販売や飼育は禁じられていると強調した。
高雄市政府農業局によると、タイワンザルを捕獲、販売した場合、最高30万台湾元(約108万円)、違法に飼育した場合は1万~5万元の罰金処分が科せられるという。
違法飼育が検挙された場合、飼われていたサルは動物園に付属する収容施設などで保護された後、人里離れた山中に帰されることになるが、小さな頃から人に飼われ、野生で生きて行く能力を失っているケースもあり、その場合、長期にわたり施設で木登りや群での生活に慣れる訓練を受けことになる。
検挙された飼い主の中には、母ザルを失った子ザルがかわいそうで家に連れ帰ったと主張する者もいるようだ。ただ、ペットとして飼えば、野生動物として生きる力を失うことになり、結局は一時の愛情がサルを傷つけることになると専門家は警告した。
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