ニュース 電子 作成日:2020年11月10日_記事番号:T00093068
米アップルは9日、スマートフォンiPhoneの組み立てを手掛ける和碩聯合科技(ペガトロン)が、中国工場で学生インターンに違法な労働をさせていたことから、是正するまで、ペガトロンへの新規発注を一時停止すると発表した。10日付経済日報などが報じた。
ペガトロンによると、中国・上海工場と江蘇省昆山工場で、一部の学生インターンに、夜間勤務や残業、専攻と異なる内容の業務をさせており、現地の法令などに違反していることが判明した。アップルは、ペガトロンが書面を改ざんし、隠蔽(いんぺい)を図ったと指摘した。
上海工場と昆山工場では今月、新機種のiPhone12シリーズの量産に入ったばかり。ペガトロンはiPhone12の30%と、iPhone12ミニの全数を受注しているとされる。
市場では、鴻海精密工業がiPhone12シリーズの転注を受けるとみられている。証券会社によると、今年の鴻海とペガトロンのiPhone12シリーズの受注の比率は8対2か7対3で、鴻海がハイエンド機種、ペガトロンがミドル~ローレンジ機種を手掛けている。緯創資通(ウィストロン)は、インド工場で手掛ける旧機種の受注が増えそうだ。
また、ペガトロンが失うとみられる来年の受注の一部を、中国の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)が獲得し、iPhone組み立てへの参入を果たすと観測されている。ラックスシェアは7月、年内にウィストロンから昆山工場を取得すると発表していた。
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