台湾糖業（台糖）傘下の量販店「蜜隣便利超市」は４日、国際小麦価格の下落を受けて経済部が米・小麦粉製品の業界団体に行った製品の値下げ呼び掛けに応じて、小麦粉、食パン、即席めんなどの商品の２～３割引の値下げを実施した。ただ、「蜜隣」は台湾全土に５カ所しかなく影響力は限られる。５日付経済日報が報じた。
台糖商銷事業部の蔡東霖副執行長によると、「蜜隣」では日正食品（サンライトフーズ）の中力粉１キログラムを59台湾元から49元（約173円）に、「五木関東めん」セットを129元から99元に、レーズントーストを45元から35元に値下げした。
麺粉公会（小麦粉製粉業の同業者団体）の資料によると、７月前半の22キロ入り強力粉は569.69元となっており、４月の587.2元から大幅に下落している。このため同公会では「川下で価格が下がらないのは米・小麦粉製品の業界団体の問題」としている。
経済部商業司の王鉑波司長は５日から業者と面会し、小麦粉や食用油、砂糖などの重要な原料の価格を把握した上で、コストを反映して値下げを行うよう業者に求める考えだ。
