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《ワイズ横丁》新竹市の消防隊、訓練にMR/VR技術導入/台湾


ニュース 社会 作成日:2020年11月11日_記事番号:T00093104

《ワイズ横丁》新竹市の消防隊、訓練にMR/VR技術導入/台湾

 新竹市ではこのほど、消防隊員の訓練施設、新竹市消防教育訓練基地に、全土初となる複合現実(MR)とバーチャルリアリティー(VR)技術を導入した訓練室を開設した。消防隊員は実際の火災現場で任務を遂行しているような体験ができ、消火・救助能力を効率的に向上できるとして期待を集めている。

/date/2020/11/11/19MR_2.jpg林新竹市長(前中)は、ホースを使って放水する訓練を体験した(新竹市政府リリースより)

 新竹市政府は、経済部から1億8,214万台湾元(約6億7,200万円)の助成を受けてMR/VR訓練室を整備した。訓練を受ける者が専用のヘッドセットを装着すれば、黒煙が立ち上り、炎が揺れ動く火災現場がMR技術により目の前に出現。これまでは現場でしか得られなかった危険な状況が経験できる。専用の「センサーバー」を使用すれば、重さや手触りなど実際と同様の感覚で、消火ホースのノズルを操作する訓練も可能だ。

 VR技術により新竹の街を本物そっくりに再現した仮想空間を作成。新竹大遠百のような大型ショッピングセンター(SC)、新竹国賓大飯店(新竹アンバサダーホテル)のような高層ビル、新竹関帝廟周辺のような入り組んだ路地で火災が発生した事態を想定し、消防隊の指揮官が消火、救助活動を指揮する訓練を実施することができる。

 9日に消防教育訓練基地を視察し、MR/VR訓練室での訓練を体験した林智堅・新竹市長は、当システムの最もすばらしい点は、教官が訓練生が見ている視界を共有できるところと指摘。経験の少ない隊員が訓練中に、火災現場で見落としがちな盲点についてタイムリーに助言を受けることができると説明した。

 また、タンクローリーやパイプラインから化学品が漏れ、火災が発生した事態も再現できるため、従来かかっていたコストや時間の削減にもつながる。

 MR/VR訓練室では、これまで実際の火災現場でしか得られなかった経験を、ほぼ同レベルで得られるという。多くの命を救うため、新しい技術はどんどん活用してほしいものだ。