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自動車・二輪車
作成日:2008年8月5日_記事番号:T00009315
台湾ホンダの「フィット」、10月下旬に発売
台湾ホンダは4日、台湾生産車としては初めての小型ハッチバック、「フィット」を10月下旬に前倒しして発売すると発表した。ガソリン価格の高騰が自動車市場の低迷に拍車を掛ける中、鈴木良幸同社董事長は、「低燃費、広い車内空間といった利点を備える『フィット』は台湾の消費者の人気を獲得できる」と自信を見せた。5日付経済日報が報じた。
ホンダは、「フィット」の競合車とみられるマツダ「マツダ2」(日本名・デミオ)および、トヨタ「ヤリス」(日本名・ヴィッツ)の売れ行き好調をみて、前倒し発売を決めたとの憶測が一部業者から出ている。
2001年に日本で発売された「フィット」は翌02年、車名別年間販売台数トップを記録した。鈴木董事長は、「フィット」発売当時の日本と現在の台湾は経済状況が似通っているとして、台湾での販売に期待を示した。
台湾ホンダによると、台湾市場に導入する「フィット」は5ドアハッチバックで日本の現行車を改造したもの、1,500ccエンジンを搭載し、国産同クラスでは初めて5速ATを採用する。業界関係者からは、価格は50万~55万台湾元(約176万~194万円)で毎月1,200台以上の販売を目標とするとの観測が出ているが、鈴木董事長はノーコメントとしている。