ニュース 社会 作成日:2020年11月18日_記事番号:T00093225
嘉義県の病院で今月4日に20本の歯を一気に抜く手術を受けた34歳の女性が翌日、意識不明に陥り、9日間にわたり集中治療室で治療を受けたが、13日に死亡した。医師は死因を肺炎と説明したが、遺族は20本もの歯を抜いたことによる感染症を疑い、警察に告訴した。
死亡した女性には知的障害があった。10月末に歯が痛いと訴えたため、父親が近所の診療所に連れて行ったところ、ほとんどの歯が虫歯で壊死していると診断された。診療所では処置ができず、嘉義基督教医院で治療を受けた。
嘉義基督教医院の担当医師は、女性を診察し、手術をして歯を抜く必要があると判断した。手術前の検査を実施し、父親にリスクなどに関する説明を行った。
今月4日午前9時、女性に全身麻酔を施して手術を開始した。約5時間で20本の歯を抜いた。父親が術後に経過説明を受け、20本もの歯を抜いたことに驚き、理由を問うと、医師は18本が既に壊死しており、残りの2本も被せ物(クラウン)がほぼなくなっていたため、抜歯したと説明した。
女性は術後2時間ほど回復室に待機し、血圧や血中酸素濃度に異常がなかったことから、その日のうちに帰宅した。
翌朝、女性が歯の痛みを訴えたため、父親が別の部屋に痛み止めの薬を取りに行って戻って来たところ、女性は意識を失っていた。すぐに救急車を呼んで大林慈済医院へ運んだ。女性の心臓の鼓動は回復したものの、自力で呼吸することはできず、そのままの状態で9日が経過した。医師からこのまま植物状態となる可能性が高いと告げられ、父親は断腸の思いで延命措置の中止を決断した。
女性の死に疑問を持った遺族は、嘉義基督教医院に説明を求めたが、回答に納得できず不満を抱いて警察に通報したようだ。
病院側は、手術に問題はなかったと主張した。遺族が大量の抜歯による感染を疑っていることに対しては、残念だが尊重するとコメントした。
大量の歯を一気に抜いたことに対し、歯科医の団体、中華民国牙医師公会全国聯合会の謝尚廷元理事長は、一度に20本抜くケースは珍しく、何回かに分ける場合が多いと指摘した。一方で、障害者の治療を専門とする歯科医は、障害者の場合、全身麻酔が必要となり、手術を数回に分けるとリスクが高まるため、事前の検査で問題がないと判断した場合、家族の同意の下で一度に大量の抜歯を行うことはあり得るとの認識を示した。
今後、女性の遺体を解剖して死因の特定が行われる。いずれにせよ医師は遺族が納得できるよう、できる限りの説明を尽くしてもらいたいものだ。
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