ニュース 商業・サービス 作成日:2020年11月19日_記事番号:T00093243
国家通訊伝播委員会(NCC)は18日、相次ぐ規則違反などを理由として、メディア大手、旺旺中時媒体集団系のニュース専門局「中天新聞台」の免許更新を拒否した。これにより、同局の衛星放送チャンネル免許は12月11日までで失効し、12日からはケーブルテレビ(CATV)経由の配信ができなくなる。19日付聯合報などが伝えた。
中天電視のビル入り口には、「台湾は一つの声だけでいいのか」と言論の自由を訴える文字が貼られた(18日=中央社)
NCCは免許更新拒否の理由として、▽相次ぐ規則違反▽内部管理の喪失▽大株主による干渉▽改善の可能性について説明がない──の4点を挙げた。同局は免許の有効期限6年間で25回の規則違反があり、総額1,153万台湾元(約4,200万円)の罰金処分を受けた。
NCCの陳耀祥主任委員は「委員7人全員が中天新聞台の内部管理が機能しておらず、自律が効いていないと判断した」と説明。「問題は大株主の蔡衍明氏が直接、間接的に介入していることだ」と指摘した。
中天新聞台は旺旺中時媒体集団の傘下に入って以降、中国寄りの報道が目立つと指摘されていたほか、先の総統選では国民党の韓国瑜氏に偏重した報道が問題視されたことが記憶に新しい。
500人解雇か
中天新聞台を運営する中天電視(CTIテレビジョン)は「NCCは総統府や行政院の幹部から任せられた政治的任務を達成した。きょうは台湾の戒厳令解除から30年来で、報道の自由、言論の自由にとって最も暗い一日だ」と批判。旺旺中時媒体集団の蔡衍明董事長もフェイスブック(FB)を通じ、「完全に政治工作だ。7人の委員は先入観で審理もせずに判断を下した」と主張した。
中天新聞台には従業員500人がおり、大量解雇は避けられない見通しだ。一部は系列の中国電視(CTV)のニュース部に移籍するとの情報もある。
52チャンネル争奪戦に
一方、中天新聞台はケーブルテレビで52チャンネルで放送されており、ニュース専門局が並ぶ50番台のチャンネルの一角を占めていたが、中天新聞台の放送終了に伴い、52チャンネルの争奪戦が予想される。これまでに民進党政権に近い寰宇新聞台が有力視されているほか、公共放送グループの台湾公共広播電視集団(公広集団)も傘下の中華電視(CTS)のニュース専門局「華視新聞資訊台」で名乗りを上げている。
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