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和泰汽車、トヨタ車限定の配車サービス(トップニュース)/台湾


ニュース 運輸 作成日:2020年11月20日_記事番号:T00093260

和泰汽車、トヨタ車限定の配車サービス(トップニュース)/台湾

 トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は19日、アプリによるタクシー配車サービス「yoxi」を台北市、新北市で開始した。車齢5年以下のトヨタ車に限定するなど安心感を売りに、来年までに利用者50万人、タクシードライバー5,000台の登録を目指し、2023年までにサービス範囲を台湾全土に拡大する計画だ。20日付工商時報などが報じた。

/date/2020/11/20/00yoxi_2.jpg蘇総経理(中)は、レンタカーと配車サービスのカーシェアリングで最大のプラットフォームを目指すと意気込んだ(和泰汽車リリースより)

 yoxiのアプリは、ワンタッチで配車でき、乗車履歴の記録や、紐付けたクレジットカードでの支払いもできる。19日までの5日間で1万人以上がダウンロードした。年内に20万人、来年は50万人を目指す。

 配車は車齢5年以下のトヨタ車で、乗客に対する賠償責任保険金額は5,000万台湾元(約1億8,000万円)と、業界最高額だ。

 当初は台北市、新北市でサービスを提供し、来年は台中市と高雄市にも進出する。2023年には全土を網羅する計画だ。

タクシー運転手を囲い込み

 和泰汽車は、年内にyoxiに加入したタクシードライバーを永久会員とし、月額1,500元の会費を免除、1日延べ15~20回の配車を保証する。来年以降は配車1回当たり10元のサービス料を徴収する。このほか、車両の購入や、ローン、保険、アフターサービスなど和泰汽車グループのワンストップサービスを提供する。

 yoxiのタクシードライバーの登録は現在700台で、年内に2,000台、来年は5,000台を目指す。

 和泰汽車によると、全土のタクシー約10万~11万台のうち8割はトヨタ車だ。台湾最大のタクシー会社は台湾大車隊(台湾タクシー)で、保有台数は2万2,000台以上。2位は大都会車隊(メトロタクシー)の約1万台。Uber(ウーバー)、LINE TAXI(ラインタクシー)はそれぞれ6,000台。どこにも所属しない個人タクシーが約6万~7万台とされる。

MaaS戦略に協力

 黄南光董事長は、和泰汽車は13年に道路交通情報アプリ「駆動城市(シティードライバー)」をリリース、14年に24時間営業の無人レンタカーサービス「iRent(アイレント)」を開始するなど、トヨタが推進する「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス、マース)」戦略に協力していると語った。

 蘇純興総経理は、iRentを運営する和雲行動服務とyoxiの和泰聯網だけが和泰グループで赤字だが、MaaSはまだ始まったばかりで、成功体験をトヨタに還元したいと語った。