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旭硝子の溶鉱炉火災、ガラス基板供給不足の懸念


ニュース 電子 作成日:2008年8月5日_記事番号:T00009327

旭硝子の溶鉱炉火災、ガラス基板供給不足の懸念

 
 7月29日に旭硝子の高砂工場(兵庫県高砂市)で溶鉱炉から液体化したガラスが漏れ、火災が発生した。大和総研によると、稼働再開には2~3カ月かかる見通しで、7世代以上の液晶パネル用ガラス基板の供給に影響が出て、台湾のパネルメーカーやシャープに対し供給不足が起きるとの懸念が出ている。5日付工商時報などが報じた。

 大和総研によると、事故が発生したのは2005年4月に量産を開始した生産ラインで、海外拠点を含む旭硝子の生産能力全体の1.3%を占めるという。

 しかし、台湾の市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジー研究部の張小彪副総経理は、「ガラス基板の供給減少はパネル価格に影響を与えない。在庫過剰が価格下落問題の鍵だ」との見方を示した。

 また域内パネルメーカーは旭硝子のガラス基板の多くを雲林科技工業区の工場から調達しており、友達光電(AUO)は「同事故は供給量に何ら影響を及ぼさない」と表明した。奇美電子(CMO)も、「当社のガラス基板調達先はコーニングと旭硝子で半々を占め、また現在減産中でもあり影響はない」としている。