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《ワイズ横丁》墾丁の洞窟で鍾乳石泥棒、のこぎりで1メートル切断/台湾


ニュース 社会 作成日:2020年11月23日_記事番号:T00093304

《ワイズ横丁》墾丁の洞窟で鍾乳石泥棒、のこぎりで1メートル切断/台湾

 台湾本島最南端のリゾート地、屏東県・墾丁国家公園内で昨年発見された洞窟でこのほど、約1メートルに成長した鍾乳石がのこぎりで切り取られ盗まれるという事件が発生。地元住民は「1年に1センチメートルも成長しないのに残酷だ」と憤慨している。

/date/2020/11/23/19stalactite_2.jpg検察官などによると、切断面は新しく、鍾乳石を持ち出すためとみられる飼料用の麻袋が残されていたという(20日=中央社)

 墾丁には一定以上の規模の鍾乳洞が少なくとも150カ所に存在しており、かつては鍾乳石が切り取られる事件が頻繁に起きていたそうだが、周辺地域が国家公園に指定された1984年以降に管理処が調査を行って洞窟を封鎖してからは、ほとんど盗まれることはなくなったという。

 その後、長年にわたり再調査は実施されておらず、新たに見つかった洞窟については封鎖措置が取られていなかったことが、十数年ぶりの事件発覚につながったようだ。

 今回、「鍾乳石泥棒」が発生したのは墾丁国家公園内の社頂地区で昨年、地元住民によって発見された洞窟だ。この地区には特に洞窟が多く、管理処などには特に報告していなかった。地元住民が今月18日にこの洞窟に入ったところ、無残にも根本から鍾乳石が切り取られた場所を3カ所で発見した。

 鍾乳石は、風水で幸運を呼ぶために設置されることが多く、特に▽黄褐▽淡黄▽白▽琥珀──色が人気で、30センチメートルほどのもので1万台湾元(約3万6,000円)以上、大型で形の良いものは100万~200万元の値が付くそうだ。

 現場を発見した地元住民は、封鎖されていない新しい鍾乳洞を見つけ出せるのは、この辺りの地理に相当詳しい人物のはずだと推測。その上で、鍾乳石泥棒は、検挙されても国家公園法違反で3,000元の罰金処分しか科されず、抑止力になっていないと指摘した。ただ警察によると、文化資産保存法で6月以上、5年以下の懲役刑を科すことが可能だ。

 皆の宝ともいえる美しい自然の造形を、私利私欲のために台無しにする輩には厳しい処分を下してもらいたいものだ。