ニュース 社会 作成日:2020年11月24日_記事番号:T00093327
北部最大の湿地、香山湿地が広がる新竹市香山区の小さな漁村、美山社区にこのほど、夜になると光を放つ巨大な貝殻状の物体が出現した。
夜には「光るサンゴ」と話題になっている(新竹市政府リリースより)
香山湿地は面積1,768ヘクタール。周辺に流れ込む河川からの土砂の堆積により、潮間帯の幅が2キロメートルにも及ぶ。この潮間帯には川から運ばれてくる有機物質が豊富に含まれるため、古くからカキの養殖が行われてきた。
近年、養殖を続ける者も減り、周辺の漁村は急速に活気を失っている。このため新竹市政府は香山湿地の生態系を守ると同時に、漁村に外部から人を呼び込んでにぎわいを取り戻そうと、美山社区に芸術家を招き、住民と共同でアート作品を生み出す地域再生プロジェクトを立ち上げた。
このプロジェクトでは、これまでに3度、台湾灯会(台湾ランタンフェスティバル)に参加した経験を持つアーティスト、林純用さん率いるチームが美山社区に入り、住民とのコミュニケーションにインスピレーションを得て、作品製作に取り掛かった。
その作品の一つ「共生螺旋」は、かつてカキを入れるために使用されたかご、古錐籃を800個つなぎ合わせて、香山特産の貝の一種、肉螺の造形を浮かび上がらせたオブジェだ。この作品を通じ、香山湿地ではカキだけでなく肉螺も採れることを観光客に伝えているほか、古錐籃により住民と海の共生関係を象徴した。
もう一つの作品、「生生不息」は、布で編んだ縄で流木をつなぎ合わせて海の怪物がカニと戦う光景を作り上げた。香山湿地にはさまざまな種類のカニが生息しており、この作品を担当したアーティストが、カニを鑑賞するために設置された桟橋、賞蟹歩道を歩いている時に生まれた発想を形にした。
素朴な漁村がファンタジーの世界に(新竹市政府リリースより)
この他、住民も布の染色や絵画製作などの創作活動に参加。その作品も漁村内に飾られた。90代の女性は、アーティストに村の話をたくさん聞いてもらったことにも感動したと語った。また70代の男性も、これまで働き詰めで絵を描いたことなどなかったが、若い人に進められて初めて筆を動かしてみて、とても楽しかったと喜んだ。
美山社区では12月5日に、芸術イベントが開催され、アーティストの指導を受けてカキの殻と古着の布を使ったドリームキャッチャー(北米少数民族の伝統的装飾品で、悪夢を捕らえ防いでくれることを願って作られる)作りが体験できる。新竹市政府は、親子連れで参加してほしいと呼び掛けた。
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