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作成日:2008年8月6日_記事番号:T00009336
中部科学園区、5周年累計投資1.7兆元に
中部科学工業園区(中科)は5日で発足から5周年を迎えた。同園区の楊文科管理局長によると、累計投資額は1兆7,200億台湾元(約6兆円)で、3年以内に1兆400億元の投資事業が相次ぎ始動するという。内訳は半導体産業が6,500億元、光電産業が3,950億元となっている。6日付経済日報が伝えた。
これまでに明らかになっている大型投資計画は、▽瑞晶電子(レックスチップエレクトロニクス)、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)、華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)、台湾積体電路製造(TSMC)による計5カ所の12インチウエハー工場建設、▽友達光電(AUO)による第8.5世代、第10世代の液晶パネル工場各2カ所、▽聯華電子(UMC)傘下の聯相光電(ネクスパワー・テクノロジー)による太陽電池工場など。
これら投資計画に対応し、同園区では主に液晶パネル工場用に現在第4期園区の拡張作業を進めている。行政院国家科学委員会は今月20日に建設地を選ぶ方針で、彰化、南投、雲林、嘉義、台中などの県市が誘致に名乗りを上げている。
中部科学園区にはこれまでに90社が進出し、今年の売上高は合計で3,600億元に達する見通しだ。しかし、企業の旺盛な進出意欲にもかかわらず、用地はすでに飽和状態で、第4期園区の拡張が急がれる。
一方、中部科学園区管理局は5日、蕭万長副総統、劉兆玄行政院長の司会で進出企業との座談会を開いた。友達光電は「管理費が高すぎ、売上規模が大きい企業に不公平だ」と指摘し、管理費体系の見直しを求めた。